当院使用の滅菌・消毒機器と
衛生機器の種類と機能について
より安全な医療機関をめざして
院内空気の浄化:口腔外バキューム
FREE-100&FREE-100plus
このマシンには、3種類のフィルタが装備されており、粉塵フィルタにて埃を回収し、バイオフィルタにて0.3μm以上の粉塵をほぼ100%捕集、さらにクリーニングフィルタにて院内への排気をクリーンに保ちます。
ハンドピース消毒1:高温オイル洗浄殺菌
OIL-LIZER OL-200N
オイルライザーは高温(120℃)に加熱された専用オイルに使用済のエアタービンハンドピース等を浸漬することにより、付着した細菌類を短時間で死滅させることができる殺菌洗浄器です。
ハンドピース消毒2:紫外線殺菌
HISTRON N-820S
ハイストロンはハンドピース&ドリル紫外線殺菌器です。GL4型紫外線殺菌灯は、260nmの波長(細菌ウイルスのDNAは、260nmの波長をもっとも高く吸収される特性が有ります)を使っており、この波長は、細菌細胞内のDNAに作用して光化学反応により、5秒で殆んどの菌類を死滅させる効果があると言われています。
オートクレーブ:高圧蒸気滅菌
DC Dentclave
滅菌状態とは定量的に微生物がゼロである完全な無菌を意味していています.このようなことから,高圧蒸気滅菌を行うことに大変おおきな意義があります.高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)は現在医療分野において最も信頼され,最も使用頻度の高い滅菌器であり,歴史的にも安全で確実な滅菌法として,高い評価が得られています.高圧蒸気滅菌のメリットは、約2気圧の高圧飽和水蒸気を使用することで従来の滅菌器では困難であったプラスチック等の高温に弱い器具の滅菌が可能になったという点にあります。当院では従来の「乾熱滅菌法」に加え、より多くの種類の滅菌を行うために「非還流式蒸気滅菌法」を消毒サイクルに取り入れております。
ナチュラルステリライザー1:乾熱滅菌
Deckdryclave
「蒸気滅菌法」とは異なり水蒸気を用いないため、水に弱い材質のもの(綿球等)の滅菌や、蒸気の浸透しにくいものの滅菌に使用しています。また、時間と温度の変更により、内毒素であるエンドトキシンの除去も可能であると報告されています。乾熱滅菌とは,乾燥空気中で加熱することにより,微物を滅菌する方法です.主として,ガラス製,磁製,金属製,繊維性の器具等に使用する.S. mutans, S. aureus, L. acidophilus, E. coli のアウソーベントポイントでの滅菌効果確認では3秒で100%滅菌され,枯草菌芽胞が短時間に滅菌されます.
ナチュラルステリライザー2:乾熱滅菌
Kingfisher21
加熱媒体として無鉛ガラスビーズ(φ1mm,2.0~2.8mm)を応用したもので,外側は耐熱樹脂でできており,皮膚が接触しても安全な構造になっています.小型の器具やハンドピースを高温にしたガラスビーズの中において滅菌するための,器械です.これがあれば,施術中の滅菌操作にも短時間で対応できる簡易型乾熱滅菌器です.
大型ウルトラソニッククリーナー:超音波洗浄
Kyowa Irika HI-Sonic
超音波自体には滅菌作用はありませんが,消毒剤と超音波洗浄の合併効果により,手術器具などの表面の微生物は激減し,ほぼ「ゼロ」の状態にまでなります.
中型ウルトラソニッククリーナー:超音波洗浄
SUC-70
小型ウルトラソニッククリーナー:超音波洗浄
SUC-35
オートスチームウォッシャー:除菌スチーム洗浄
DWS600
滅菌処理の前段階の消毒(二次消毒)工程として,当院では高温除菌洗浄により,手作業だけではなかなか除去しにくかった器具の汚染物質を,高濃度洗浄液と強力水流で浮かせて一気に洗い流す作業も行っております.ウォッシャーステリライザーはWalterが考案したもので,手術器具,器具,手術材料を洗浄と同時に除菌する方法で,非常に 重要であり,かつ,操作が自動的に行れるため便利で安全な装置です.洗剤を含んだ60℃の水が満たされ,水中に蒸気ジェットが噴出されることで除タンパク洗浄が行われる.洗浄が終了すると蒸気により温水が流されます.この後,熱風を循環させて器具を乾燥させます.